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波乱の時代(上)
波乱の時代(上) (JUGEMレビュー »)
アラン グリーンスパン
7月読書本(3年JE)
評価:
ジョージ・ボージャス
白水社
¥ 2,420
(2017-12-23)

本書では、移民を考える上で重要となる考え方が紹介されている。私自身は移民という言葉を聞くと、日本に居住している外国人よりもアメリカやヨーロッパに居住している移民をイメージする。小中学校時代には同じクラスに外国人の子どももいたが、彼らは移民ではなく、たまたま日本で生まれて生活しているのだろうと当時は思っていた。おそらく多くの日本人が移民という言葉に対して親しみを持っていないのではないだろうかと思う。しかし、入管法の改正によって外国人労働者が増え、彼らが日本に長く居住または永住するようになれば、日本に移民は増えることになる。移民が増え、文化が多様化したとき日本社会に何が求められるのか。その答えを本書を通して知ることができた。(Y・Y)

 

移民を受け入れることによって労働者の賃金が下がったり、財政負担が増えたりするという分析の結果は仮定の置き方によって変わってくることが分かった。つまり、分析者がどのイデオロギーに立つかによって結果は変わってくる。本書は論文作成において、分析者によって結果が変わってくる分析をするのではなく、今後、移民が増える社会にとって、意義のある分析をしようと思わせてくれた一冊だった。(I・K)

 

本書は、移民は商品ではない、生身の人間であり、労働市場に与えるインパクトから財政への影響まで、移民をめぐる通説を根底から覆す本である。移民を受け入れることは国家にとって利益があるというのが必ずしも正しいわけでなく、受け入れることで賃金が下がったり、また、職を失う人がいたり、国民全員に利益があるわけではなく移民政策がいかに難しいことが分かった。また、移民の受け入れ政策の事例を分かりやすく述べられており、前提条件とデータを操作することで全く異なる結果が生じるため、主義に属するかで移民の効果を人々が判断しているかを明らかにしており、論文政策において活かすことができればと思う。(H・C)


本書では、移民に関して、政治経済学の観点で分析がされている。本書を読み、特に印象に残ったのは、「自分のイデオロギーをはっきりと明かさない人々はよく、経済モデルや統計分析の結果に過度に依存する。彼らは実際には、イデオロギーが背後にある政策目標を後押しするために、多くの対立する研究成果の中から自分に都合のいいものを選んでいる。移民はどれほど賃金に影響を与え、どれほどの財政負担につながるかという議論ではなく、我々はどういった価値観を共有し、いかにして移民がもたらす利益とコストを公正に分配できるかについて議論することが正しく、前向きなのではないだろうか。移民政策の議論は単なる数字だけでは語れない多面的な問題なのだ。」という文章である。本書を読む前は、移民が日本において賃金にどのような影響を与えるか、財政の負担になるかといった観点でしか考えていなかった。しかし、本書で述べられていたように、前向きな議論こそ必要な議論であり、論文にも生かしていきたいと思った。(S・M)

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